少し未来の東京。

WEBデザイナーとして働くキョウカは、日常生活を共に送れるヒューマノイド「パーソナル・ケア・ヒューマノイド」(通称:PCH)のカイを手に入れる。キョウカとの会話を重ね、持ち主について徐々に学習していくカイ。キョウカはやがてカイに「物として以上の感情」を持ち始めるが、ある月、彼らは人間とヒューマノイドの間に命を生みだしてしまう。

予期せぬ事態に対し、キョウカは友人たち、母親、そしてもうひとりのPCHオーナーのシンとの対話を重ね、急速に変化する現実に翻弄されながらも未来を決めていく。

アメリカ : 南テキサス国際映画祭 _最優秀作品賞(グランプリ)

アメリカ : グランデール国際映画祭 _最優秀作品賞(グランプリ)

アメリカ : フェニックス映画祭・国際ホラー&SF映画祭 _最優秀SF作品賞

アメリカ : ニューヨークSF&ホラー映画祭 _最優秀SF企画賞

アメリカ : レディ・フィルムメイカーズ・フェスティバル _最優秀外国作品賞、最優秀主演俳優賞

アメリカ : クイーンパーム国際映画祭 _外国作品賞・金賞、脚本賞・金賞

フランス : パリ・アート&ムービー・アワード _最優秀作品賞(グランプリ)

フランス : ニース国際映画祭 _最優秀主演俳優賞

イギリス : ワールド・オブ・フィルム・フェスティバル・グラスゴー _女性視点作品賞

インド : チャウリチャウラ国際映画祭 _最優秀作品賞(国際コンペ部門グランプリ)

日本 : ゆうばり国際ファンタスティック映画祭 _北海道知事賞


アメリカ :ジャパンフィルムフェスティバル・ロサンゼルス _入選

アメリカ :オークランド国際映画祭 _入選

アメリカ :ヴェール映画祭 _入選

アメリカ :ショックフェスト映画祭 _入選

アメリカ :ボストンSF映画祭 _入選

アメリカ :マイアミ国際SF映画祭 _入選

オーストラリア :Sci-Fi Film Festival  _入選

イギリス :Sci-Fi-LONDON映画祭 _入選

アルゼンチン :ブエノスアイレス・ロジョ・サングレ映画祭 _入選

カナダ :トロント・インディペンデント・フィルムフェスティバル _入選

スウェーデン :スウェーデン国際映画祭 _入選


合計、世界9か国、22か所の映画祭にて13受賞・多数ノミネートを記録。


キョウカ_中垣内彩加

千葉県出身。日本と韓国を拠点に活動。不登校だった高校時代、あるTVドラマに救われ、今度は自分が子供達・女性達を勇気付けたいと俳優を志す。 両親に猛反対されるが、「MARCH以上の大学に入ったら好きなことをしていい」という言葉を受け、立教大学入学。同大学在学中に、TVドラマ 水曜ミステリー9「ホテルGメン具志堅陽子の殺人推理2」 泊玲子役にてデビュー。主な出演作に、「稽古場」(中村義洋監督· 足立紳監督· 窪田将治監督)、 「星層の子」 (内田英治監督)、 「あいが、 そいで、 こい」 (柴田啓佑監督)などがある。 

カイ_工藤孝生

1996年3月13日生まれ、青森県出身。映画「望み」(堤幸彦監督)、映画「衝動」(土井笑生監督)、映画「クローゼット」(進藤丈広監督)、映画「世界の終わりから」(紀里谷和明監督)、映画「先生!口裂け女です!」(ナカモトユウ監督)、ドラマ「ガンニバル」、ドラマ「古書堂ものがたり」、MVや広告など出演作品は多岐に渡っており、主演映画「OUT OF THE BLUE - 俺の人生無駄ばかり -」は2020年度 "TAMA NEW WAVE ある視点 Vol.1"にも出品された。 

ナナミ_岡田深

石川県出身。2012 年New York Film Academy ミュージカルコースを修了。2021年山形国際ムービーフェスティバルにて最優秀俳優賞(船越英一郎賞)受賞。2022年初の監督作品「にびさびの巣」TAMA NEW WAVEコンペティションの部にて入選作品に選ばれる。 

ミヨリ_夏目志乃

1991年生まれ。神奈川県出身。テレビ朝日「いいねの森」にて、"2021年にバズる美男美女"として紹介され、一輪車の元世界チャンピオンという経歴を持つ一輪車女優として話題となる。映画「12ヶ月のカイ」ミヨリ役、映画「泣く子はいねぇが」、映画「左様なら」河野愛美役、WOWOW「有村架純の撮休」、MV 「Lefty hand cream/ポーカーフェイス」等、映画やドラマ、舞台、広告、MV、バラエティ、YouTubeと、多方面で活動している。 

サキ_今井蘭

1990年生まれ。栃木県出身。現在フリーで活動中。

シン_小河原義経

1996年9月13日生まれ、茨城県出身。2018年、あいみょん「満月の夜なら」ミュージックビデオに出演し、大きな話題となる。モデルとして、アパレルブランドのタイアップや広告等に数多く出演する他、ドラマ、映画などで俳優としても活動中。主な出演作品に「コード・ブルー」(フジテレビ)、「明日の約束」(関西テレビ)など。 

明子_大石菊華

石川県小松市出身。最近の出演作は「世界で戦うフィルムたち」亀山睦木監督、「HANNORA」明石和之監督、「ここ以外のどこかへ」椎名零監督、「STORY GAME」Jason K. Lau監督など。英語力を活かして、映画の字幕翻訳も手がける。中島啓江メモリアル公演(2018年)では、出演のみならず、初の脚本にも挑戦。ピアノ生伴奏によるオペレッタ調のストーリーを書き上げた。

与川_山本真由美

2016年映画手塚悟監督『EveryDay』主演「辻村咲」、2020年宝隼也監督「あなたにふさわしい」主演「飯塚美希」、2021年LINEドラマ亀山睦木監督「ソムニウム」与川冴弓役、2021年映画亀山睦木監督「12ヵ月のカイ」与川役、映画『カメラを止めるな!』主題歌「Keep Rolling」歌唱 


監督・脚本・編集_亀山睦木

映画の監督や脚本、CM・TV・MV・2.5次元舞台のマッピング映像などの企画・演出を担当。 ヒューマンドラマ・SF・ドキュメンタリー・アクションとジャンルを問わず 「未来を語るための物語」を探し続ける。現在は、最新作のダークアクションファンタジー映画『LEFT HAND OF THE DEVIL』を 英国・アイルランド・日本の共同制作で企画開発中。主な映画・ドラマ作品は、『追いかけてキス』シリーズ(2019年〜2020年、SNSドラマ)、『ソムニウム』(2021年、LINE NEWS「VISION」ドラマ)、『マイライフ、ママライフ』(2022年、映画)、『世界で戦うフィルムたち』(2023年、ドキュメンタリー映画)。

音楽_今村左悶

1983年4月20日、青森県五所川原市出身。映画監督 石井裕也と出会い映画音楽の製作を開始する。PFFアワード2007において 同監督の『剥き出しにっぽん』がグランプリ、音楽賞を受賞。その後、映画音楽を中心に舞台、ドラマや広告映像に音楽を提供。

整音・音響効果_松野泉

自身の監督作を製作しながら、ミュージシャン、フリーの録音技師として活動。監督作に「GHOST OF YESTERDAY」(2006)第30回PFF審査員特別賞・企画賞。「さよならも出来ない」(2016)第17回TAMA NEW WAVE グランプリ・ベスト女優賞。映画録音(整音)技師として『ハッピーアワー』( 2015年/濱口竜介監督)、『麻希のいる世界』(2022年/塩田明彦監督)など 

写真_AI TERADA

名に背負った“愛、恋の先“を追究している写真家。’17女性と果実の親和性を描いた初個展「めす展」は国内外で話題に。‘20より、恋人達のSEXを切り取った「save the makelove.」をトーキョーアナログに寄稿。’22には100人10選出作品となる。‘23個展「原宿KISSS‼︎」では原宿で多様性に飛んだ100のキスを撮り集める等、精力的活動を続けている。

ヘアメイク_JJ by 古口精樹

長野県安曇野市生まれ。和田吉元(Yoshiyuki Wada-Lopez) に師事。Hair & Make-up Artist JJ として独立。現在フリーランスとして活動中。雑誌、広告、映画、ドラマ、ファッションを中心に活躍中。 

主題曲_YASUKI 「Looking for you」

東京を拠点とするDRUM&BASS DJ / Producer。DRUM&BASSを主軸にパワフルでアグレッシブなPLAY STYLEが見る人の心を掴む。2022年6月『MUSIC CIRCUS FUKUOKA』出演。2023年7月劇場公開映画『12ヶ月のカイ』テーマ曲『Looking for you』を提供。現在はアジア最大級のDRUM&BASSパーティーである「06S」を中心に東京、地方でのGUEST出演している。 

この映画が描く、人間と人工知能とのパートナーシップ。
それは規範的なパートナーシップしか許容しようとしないこの社会が差別や偏見のまなざしを向ける、
あらゆる関係性の変奏でもあるだろう。
この映画があなたの心になにかしこりを残すとしたら、
それはきっとこの物語がわたしたちの世界と地続きだからにほかならない。

映画文筆家_児玉美月


効率や利便性を高らかに謳うことで、わたしたちの日常へ忍び込む新たな価値観。それは時に、社会の軋轢や偏見に苦悩する者たちの“救済を求める心”を巧みに悪用しながら成立させることがある。この映画は、原始社会的な血縁や婚姻に対する疑念の先にある危うさを、SFというジャンルの体で描いてみせている。それは、映し出される世界が遥か遠い未来ではなく、わたしたちの日常に近似しているからこそ感じるリアリティの由縁だ。

映画評論家_松崎健夫


ヒトの感情はどこから湧くのか。恋心がヒトと機械のあいだをブリッジし、ヒューマノイドが我々人間の生命活動に土足で入り込む。それは社会への福音か、生命としての滅びかはたまた進歩か。

それを考えるとき、この時代に生きる我々もまた観客席にいる傍観者では居られないのである。

作家/SF小説「ピュア」著者_小野美由紀


『12ヶ月のカイ』は独特だ。機械と人が恋に落ちるロマンティックなSFも、機械が人を妊娠させようとするホラーSFも、いくつも先行作がある。この作品はその二つが同居しているのだ。ちょうど恋愛と妊娠が一つのコインの裏表であるように。そこに、リアルな問題のメタファーとしてのユニークさと力強さがある。新たなるSF作家「亀山睦木」の登場を歓迎したい。

ライター/フィルムメイカー_堺三保


示唆に富む映画であり、観る者をずっと惹きつけてやまない。

Lady Filmmakers Festival 共同設立者_パトリシア・ヴィアイラ


この映画は、人類の現在地と、未来に何を選択するべきかを考えさせられる。

小説版「スター・ウォーズ」著者_マイケル・A・スタックポール

東京 池袋シネマ・ロサ | 7月22日(土)より2週間限定公開 | 上映終了

大阪 シアターセブン | 8月12日(土)より1週間限定公開 | 上映終了

東京 下北沢トリウッド | 9月30日(土)より2週間公開 | 上映終了

愛知 シネマスコーレ | 11月4日(土)より1週間公開 | 劇場HP